2009年3月12日木曜日

否定すると、 しんどい

 ワンマン電車でおばはんが傍若無人に携帯を使っていた。乗客みんなが気分を害しているのが手に取るようにわかった。そんなこと、おばはんは意に介さない。最後尾にすわって車内全体に響き渡らんばかりの声だった(少なくとも、真ん中よりかなり前寄りに座っていた私に話の内容がしっかり聞き取れた)。

 誰かが注意をするかどうかは別にして、自分の中でどう処理するかも問題だ。不満が鬱積して暴力沙汰に発展することもおおいにありうる。無視してiPodのボリュームを上げる方法もある。しかし、ボリュームを最大にしても、気になるときは気になる。音楽よりも、おばはんの話し声に神経がいく。

 おばはんを否定したり、おばはんの行いに批判的になるとしんどいのは、皮肉にも善人であるはずの自分の方だ。無視しようとするのではなく、困ったおばはんだなぁと肯定してしまうのがコツである。

 ところで、くだんのおばはんは、伊勢中川駅から乗って来て、津駅を降りても喋りっぱなし、東口、西口に別れるまでお付き合いさせてもらった。やはり、おばはんにはかなわない。

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