2009年3月19日木曜日

認知リソースを解放せよ



 人間は一度に一つのことしかできない。何かに気を取られると、他のことは当然おろそかになる。気を取られることが多ければ多いほど、本来の作業効率は落ちる。そればかりか、ストレスがたまる。そのストレスは、作業効率をさらに低下させてしまう。


 認知リソースとは、誤解を恐れず言ってしまえば、脳のキャパシティである。気を取られることが多ければその分、本来の作業に割り当てるキャパが減る。だから、脳の効率を最大限に活かそうとすれば、認知リソースを解放しておかなければならない。


 認知リソースの解放は、気を取られる余計なことを無くすに尽きると言ってもよい。その手法として、やるべき事、気がかりな事を、じっくり時間かけて紙に書き出しつくすGTD(Getting Things DOne)が考案され、脚光を浴びた。Life Hacksという耳新しい言葉も認知され、市民権を得たようである。


 人によってはかなり有効であるようだが、私にはむかない。書き出したTODOの多さで余計にストレスが増えてしまう。消すよりも追加の方が多くてリストがどんどんふくらんでいく傾向がある。もう、見落としはないという確信がなかなか得れない。そのために、わざわざ時間を割いて、性格的に徹底できない作業をするよりも、やるべき事が発生したとき、その場で、やるべき時を決めてスケジュールに落とし込んでしまう方が、ずっと楽で安心感が得られる。効率も良い。

0 件のコメント: