2009年3月25日水曜日

定石




 囲碁や将棋で、定石というのは、お互いが最善と考えられる手を行った場合の一連の手筋のことを言う。相手がどこに打ってくるかわからないゲームにおいて、どうして相手の手を想定していけるのか、という所が素人にはわかりにくいのだが、要は相手に最善に手を打たれた場合のこちらの最善の手はどこか、ということである。だから、相手がこっちの想定通り打ってこない場合は、相手のその手は最善の手ではないことを意味するわけで、こちらは、より有利に展開できると言うことでもある。

 相手が定石破り、奇襲戦法をかけてきた場合は、あわてることはない。慎重に受ければ間違いなく有利な展開に持ち込めると考えて良いわけだ。


 これは、交渉事やビジネスの駆け引きでも同じであって、定石通りの対応をしておれば、まず失敗する心配はない。これらの場合の定石とは、煎じ詰めて言えば「人の道」である。

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